毎月のルーティンにしたいですね。どこまで続けられるか。。
これも推し度★をつけてみました。
☆☆☆ 高校生のための経済学入門 / 小塩隆士
- 全然勉強したことなかったのでチョイス。
- 前半が需要と供給などのミクロ経済学、後半が金融政策などのマクロ経済の話。
- 語り口調で書かれていてスラスラ読める。
- ふんわりと知っていた単語がもうちょっと具体化、体系化された。自分はマクロ経済に関する知識が弱いんだなということが分かった。だから金融緩和をするとどうなるかみたいなのがパッと分からない。
- どうしても入門書なので、ベースの考え方にとどまっていて、自分の生活に応用できそうなところまではいかない。これを土台にして別の本に進もうかな。今後も何回か見直すことになる本な気がする。
目次
序章 経済学を学ぶ前に
第1章 需要と供給の決まり方
第2章 市場メカニズムの魅力
第3章 なぜ政府が必要なのか
第4章 経済全体の動きをつかむ
第5章 お金の回り方を探る
第6章 税金と財政のあり方を考える
☆☆☆ やってはいけない不動産投資 / 藤田知也
- 価格: 825 円
- 楽天で詳細を見る
- ワンルームマンション不動産投資の勧誘を受け、なぜダメなのかを知るためにチョイス。
- youtubeでワンルームマンション投資に警鐘を鳴らしている方がいるが、本の内容で一般化できる部分をまとめるならこの動画で言っていることになる。 ワンルームマンション投資は絶対するな!販売会社の巧妙な手口とは…? - YouTube
- 返済利息+固定資産税以上の利回りがないと原理的に赤字(目安として6%以上)。追加で修繕費などもかかる。
- 仮に上の利回りを達成できたとしても、物価価格の下落を読むのが難しい。
- サブリース(空室の場合に家賃補償をする代わりに、手数料として家賃の5-10%程度取られる) → 保証がないと売れないような物件
- そもそも融資で頭金がないのは変。
- 逆に条件が良すぎても詐欺の可能性。
- 上記をリアリティを伴って説明するために、個別具体の事例(スマートデイズ、カボチャの馬車事件、スルガ銀行)や不動産業者の裏世界(融資のための書類をちょろまかして物件を売り捌くなど)が週刊誌チックに記述されている。特に書類の改竄は、こんなに細かいことまでできるならもっとマトモに働けるだろと思うくらい徹底していて感心させられてしまった。
- 年収700万前後くらいの層がよくカモにされているという事実を深く胸に刻んだ。
目次
はじめに―一流エリートが“カモ”にされるワケ
第1章 「長期保証」で油断させる
第2章 「今がチャンス」と錯覚させる
第3章 「リスク」から目をそらす
第4章 「不正」には気づかせない
第5章 「高利回り」と見せかける
第6章 「ウソ」は堂々とつく
第7章 それでも投資したい人のために
★☆☆ はじめてナットク!超伝導 / 村上雅人
- 室温超伝導LK-99が話題になり、超伝導について知りたいと思ったのでチョイス。
- 超伝導って、電気抵抗0なんでしょ、なんか電子がCooper pairというのを組むと起こるんでしょ、くらいのイメージだった。
- この本では、本質的に重要なのはピン留め効果であるということが強調されている。
- 表紙にあるような磁気浮上は、磁場を嫌うMeissner効果によるものと間違われてしまうが、そうではなくて超伝導体の中に磁場が固定されるものによるということが分かりやすく解説されていた。
- さらに電気抵抗が0になるだけだと、電流を流した時に電磁誘導で磁場が発生してしまって結局うまくいかなくて(上述のMeissner効果で耐えきれなくなってしまう)、ここでも磁場の「放出先」としてピン留め磁束が重要であるということが述べられていた。
- この説明をするために、きちんとGibbs自由エネルギーの話から始まって、第1種超伝導体と第2種超伝導体の話までしている。しかも数式なしで。エントロピーの説明がうまくて感心した。やはりブルーバックスはすごい。
- ただ Cooper pair を作るとなぜ電気抵抗が0になるのか、というのはやっぱり雰囲気だけしか分からない(レーザーと同じく)。久しぶりに物理やるかなあという気持ちがほんのり沸いた。
目次
序章 超伝導で人が浮く
第1章 電気抵抗ゼロの秘密
第2章 超伝導と巨大な電子の波―超伝導はマクロな量子現象
第3章 超伝導と熱力学―熱力学の基礎
第4章 超伝導と熱力学(実践編)―熱力学で超伝導をどう理解するのか
第5章 高温超伝導を探して―青い鳥とUSO物語
第6章 超伝導を何に使うか
第7章 最初の人間浮上はなぜ失敗したか―超伝導バルク応用開発の話
★★☆ 現代思想入門 / 千葉雅也
- 価格: 990 円
- 楽天で詳細を見る
- 小難しい本が読みたくなったのでチョイス。
- 文章がめっちゃカッコいい。中二心をくすぐる。
- 「はじめに」より
能動性と受動性が互いを押し合いへしあいながら、絡み合いながら展開されるグレーゾーンがあって、そこにこそ人生のリアリティがある。
- 「はじめに」より
- 普段感じている生きづらさ、不文律みたいなものを上手く哲学の思想(この本では特に、二項対立からの脱構築)と繋げて説明していて、妙な納得感を覚える。自分だけじゃないんだなという気持ちになれるし、哲学に興味も持てた。
- 未練、他者、規律、競争、欲望といった、人が人であるために必要ではあるものの、それに囚われると何もできなくなってしまうようなものから、どうやって良い距離を保つか、というのが共通テーマかなと思います。
- 小難しいことを書いてしまいましたが、人間なんでも偏りすぎは良くないなあ、というのがざっくり残った印象。平易に説明してくれてるとは言っても、普段目にするような御客様向け文章ではない。もっと国語力を鍛えたいなと思わされた。
- 自分の中に変化を起こした感覚があるので、時の試練に耐えられたら★★★に変更しようかなと思います。
目次
はじめに 今なぜ現代思想か
第一章 デリダーー概念の脱構築
第二章 ドゥルーズーー存在の脱構築
第三章 フーコーーー社会の脱構築
ここまでのまとめ
第四章 現代思想の源流ーーニーチェ、フロイト、マルクス
第五章 精神分析と現代思想ーーラカン、ルジャンドル
第六章 現代思想のつくり方
第七章 ポスト・ポスト構造主義
付録 現代思想の読み方
おわりに 秩序と逸脱